JQLが便利過ぎる
Jiraで全方面に展開できない事情
プロジェクト管理ツールとしてJiraを利用しています。課題の登録や並べ替え、ストーリーポイントの記録など、スクラム開発では外せない機能が多数含まれているので利用されている方も多いだろうと思いますがどうでしょうか?
課題の書き込みも簡単ですし、状態を共有するにもバックログかボードを見れば分かるので、ステークホルダーまで一体になった情報共有をされている組織も多そうです。
しかし、僕が所属する組織では【スクラムチームは英語8割】【スクラムチーム以外は日本語10割】で進むため、jiraの内容を翻訳した上でエクセルやパワーポイントへ書き込み、周囲に展開する必要があります。
エクセルに書き出すときには課題ビューを利用しなくてはいけない
そのため、当初はスプリントごとに一つ一つの課題をエクセルにコピペしていたのですが、ある時スプリントに含まれる課題が50近くになったことがあり、途方に暮れました。「これをボードから一つ一つ書き写すのか……。僕は翻訳者じゃないんだけどな……。」ため息が出ます。「Jiraに書いてからエクセルにするのではなく、エクセルからJiraにするべきなのかな?」いやいや。こんなに便利なJiraのことだし、何かしらの方法が用意されているはず。
課題ビューで使えるJira Query Language
最終的に見つけたのが、課題ビューで利用できるJira Query Languageです。略称JQL。これが便利で、いろいろな条件で課題を抽出したり並べ替えたりできます。そして、この結果をCSVファイルで書き出せるため、今回の僕のニーズにはぴったりでした。
JQLの構文例
- 指定したスプリント名で抽出したいときは
sprint = "example name"
- 課題の状態(TODO、DOING、DONEなど)で抽出したいときは
status = "example"
- 担当者で抽出したいときは
assignee = "example"
といった感じで実行すれば、それぞれの条件に当てはまるものをリスト表示できます。AND構文を使えば複数の項目を条件として追加できますし、NOTやORなどの演算子も利用可能です。
コードヒントも表示されるので、例えばスプリント名なんだったっけ?みたいな部分で悩むことは少ないと思います。
今後も重宝しそうな機能です。